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雑木林と8つの家


姶良土地開発さんの「雑木林と8つの家」という分譲地のプロジェクトに参加しています。

基本的にはこのプロジェクトは分譲地を販売するためのものです。
しかし、ただの分譲地ではなく、「まちなか森暮らし」というコンセプトのもと、
8つの分譲地には高田造園設計事務所グリーンライフ・コガの手によって雑木林の街が形成されます。
ちなみに、ここに植えられる雑木林というのは普通の雑木ではありません。
高田さんの手による雑木林というのは、雑木林の悪いイメージを払拭します。
植え方と選定の仕方によって、雑木林の姿は植えた時の姿とさほど変わりません。
幹は太くならないし、覆い茂って大変だということもありません。この雑木林は風や太陽をコントロールし、住宅環境を向上する効果があります。
植えてから約10年後の写真も見ましたが、ほとんど植えた時と変わっていないのです。基本的には枝や幹の間引きを中心に、太くなった幹や枝を細くて若い幹枝に交代させていくそうです。


さらにそのうちの4つの分譲地を4人の建築家で受け持ちます。
3000万円の未来計画。
建物、設計料、土地込みで3000万以内でご提案しますというものです。
雑木の魅力を最大限に引き出す住宅をつくるためにあえて建築家で設計することが指定されました。
建築家はオノケンさん、大平さん、蒲牟田さん、そして私という4人です。
なかなか、バランスの取れた面白い人選じゃないかと思います(笑)

どこの土地を誰が担当して建てるというのは決まっておりません。
土地を買いたいお客様自身がご自分で土地と建築家の組み合わせを選ぶことができます。
なかなかイメージがわきにくいだろうということで、4人それぞれが仮の土地を定めて例としての住宅を計画しました。皆さんそれぞれ個性が現れていて面白い計画になっています。ぜひご覧下さい。


さて、このプロジェクト、本当に面白く、画期的な試みだと思います。
「雑木林植林+建築家条件付土地」なんて聞いたことないでしょう?(笑)
それは姶良土地開発の町田社長の熱い想い無しには出来ないことだと思います。

そして、この分譲地のコンセプトブックの作成や宅地分譲の設計を近代建築研究所の山本さん、プロモーション活動やイベント企画をサクラ島大学の久保さんが担当されています。
先日も「これからの「暮らし方」を建築家と思い描く」というイベントが開催されました。このプロジェクトの優しさみたいなものを感じる、温かいイベントでした。なんて良いメンバーに恵まれたプロジェクトだこと!


自分もいち不動産に携わる人間として、このプロジェクトが実現するのを夢見ています。
日本のほとんどの分譲地が住環境のことなど全く考えていない、ただ売るためだけの手段であるのに対し、このプロジェクトは「心やすらぐ住環境」を最大の目標に掲げているのです。ここまで住まい手のことを考えてくれる分譲地なんて他にきいたことがありません。

というわけで、誰かこの分譲地買ってください!(そして出来れば私に設計をば・・・w)



長くなりましたので、自分がつくった計画は別途掲載します。

author:プラスディー設計室, category:その他のプロジェクト, 01:38
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